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福祉ではなくパラスポーツとして Not welfare but Para-sports

​福祉的領域のテニスとスポーツとしてのテニス
スポーツか福祉か.jpg
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ニューミックスダブルスイメージ

​1980年代から日本で広く行われてきた障がい者テニスには、障がい者と健常者がペアを組んでゲームを行う「ニューミックスダブルス」があります。これは、あらゆる障がいが混在し、交流やリハビリを目的とした福祉的領域のものでした。そこでは様々な人が違いを認め合って一緒に楽しむことができます。一人では実現しづらいスポーツを通じた喜びを経験し、社会との繋がりを持つためにも大変有意義です。肢体不自由、聴覚障がい、内部障がい、知的障がいなど、様々な障がいが混在し、サポートをする健常者の技量も様々です。

こうした福祉的な意味合いが主体のテニスは、純粋に障がい者同士の技量を比べ合うものではなく、一緒に楽しむためのものです。

​一方、個人の技量を試したい、もっとスポーツとして追求したいと考えるアスリート思考の障がい者がいることも忘れてはなりません。

全国障害者スポーツ大会やパラリンピックの正式種目であれば、アスリートとして活躍のチャンスはあります。また、身体障がい以外の障がい者には、障がい別に全国大会、世界大会が行われているものもあリます。例えば、聴覚障がい者のためにはデフリンピック、知的障がい者のためにはスペシャルオリンピックスなど。

​しかしながら、2019年まで「立位テニス」はどこにも属していません。今こそ、立位テニスをメジャーなパラスポーツとして発展普及させ、望む人全てがテニスで輝けるチャンスを作り出さなくてはなりません。

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