「障がい者でテニスをしています」と言うと

「車椅子テニスですね」と返ってきます。

「いいえ、立ってテニスをしています」と言うと

「え？障がい者は皆さん車いすテニスなのかと思っていました。」と返ってきます。

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でも他のパラスポーツでは、同じ競技でも車いすを使ったり、バネ板義足で走ったりしています。なぜ、テニスは「車いす」だけと思われているのでしょう？

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車いすテニスが国際テニス連盟（ITF）で認可された競技であり、パラリンピックの正式種目にもなっていて認知度が高いからかもしれません。そして、自立歩行が可能な身体障がい者が「立って」テニスをする場は、これまで福祉的領域が主体であり、国際的にもコンペティティブなスポーツではありませんでした。

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その結果、競技性の高いテニスを追求するためには、自立歩行が可能であるにも拘らず、車いすに「座って」テニスをする選択肢しかなかったのです。

 

しかし、障がいによっては、自立歩行は可能でも車いすには乗りづらい障がいもあり、そのような人には、どんなに望んでもテニスでアスリートを目指すチャンスそのものさえ無かったのです。

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「​立って自分のテニスを追求し、その力を試したい」、そのムードが世界同時多発的に高まり、2015年より徐々にこの競技の国際大会が開かれるようになってきました。ありそうで無かった新しいパラスポーツ「立位テニス」が今まさに確立の時を迎えています。

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本協会は、手や足や体幹に障がいを持つ身体障がい（肢体不自由）者が、車いすを使わず「立位」にて行う競技性の高いテニスを誰もが知るメジャーなパラスポーツに押し上げることを目指しています。